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恐怖の殺人の真実

ピル治験女性バラバラ殺人事件

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ピル治験女性バラバラ殺人事件

1986年秋、デンマークのコペンハーゲン港にバラバラにされた女性の死体が浮かんだ。

検視の結果、被害者は日本人のA子さん(仮名 当時22歳)と判明。
彼女は約4ヵ月の西ドイツ滞在を終え、10月4日に日本の家族にコペンハーゲンから「これから南ヨーロッパを回る」と手紙を出した後、消息を絶っていた。

しかしバラバラ死体にされた被害者は彼女だけではなかった。
デンマークの隣国・西ドイツでも1982年と1985年に若い女性(国籍・身元不詳)がバラバラにされているのがフライブルグ市内で見つかっていた。

―共通項―
A子さんは1986年5月20日、成田空港から西ドイツに向けて出国。目的は西ドイツのフライグルグに本社のある臨床薬理試験受託会社でピル(経口避妊薬)の臨床試験を受けるためだった。
フライブルグ市のホテルに昨年九月中旬まで滞在。1日約1万円の報酬を受け取っていた。

殺された他のふたりの女性も同社のピル治験者であり、地元の西ドイツのフライブルグ警察では、3件とも同試験会社と何らかのかかわりのある同一犯による犯行とする見方を強め、
関係各国の警察当局に捜査協力を要請。日本、デンマーク、西ドイツを結ぶ異例の国際捜査が展開されることとなった。

―絞りきれない犯人像―
フライブルグ警察当局は、今回のA子さんのバラバラ死体は隣国デンマークのコペンハーゲンで見つかったものの、
フライブルグで殺されたふたりも同じピル治験者であり、殺害方法も酷似している点を重視。同一犯による犯行である疑いを強くし、

・同試験会社に関係する変質者らの犯行
・同試験会社の治験をめぐるトラブルに巻き込まれたことに伴う謀殺

の両面から捜査はすすめられた。
西ドイツICPO(国際刑事警察機構)は、ヨーロッパを舞台とした広域連続殺人事件の疑いで捜査協力要請の手配を出した。

臨床薬理試験受託会社は会見でA子さんが治験を受けたことは認めたものの、他のふたりの女性がピルの治験を受けた事実はないと表明。事件との関係をきっぱりと否定した。

―旅の終わりに待ち受けていた死―
約4ヵ月の治験報酬(120日として120万円)を手に、A子さんは9月17日、イタリアに出国。ローマ、ベネチアなどを観光した後、オランダ、スウェーデンなどへ旅行。
10月4日にはコペンハーゲンから「これから南ヨーロッパを回る」と手紙を出した。
彼女はおそらく手紙を投函したその日か翌日にはバラバラにされ、すでに凍るばかりに冷たい海に投棄された。

ちょっと不安があるものの、治験で新薬の開発に貢献でき、かなりな報酬も得られる。そのお金で憧れのヨーロッパを優雅に旅することができる…。

当時は、日本側で治験者を募る代理店があり、そのような甘い勧誘に彼女をはじめ何人もの女性たちが海を渡ったに違いない。
しかし、A子さんに最後に待つものが楽しい旅の思い出ではなく、死という深い闇であった。

西ドイツICPO(国際刑事警察機構)による懸命な捜査にもかかわらず、事件発生後25年たった今も犯人は捕まっていない。
その間ベルリンの壁は壊され東西ドイツは統一。ピル治験女性バラバラ殺人事件も忘れさられようとしている。

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