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恐怖の殺人の真実

足立区首なし女性焼殺事件

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足立区首なし女性焼殺事件

1996年1月9日、足立区の駐車場で布団に包まれた女性の首なし焼死体が発見された。 死体からは陰部が切り取られていた。 警察は被害者がA子さん(41歳)と断定。 当時同居していたOに疑いの目を向けた。

その後、4月26日、Oは5歳幼女に性的暴行を加えた後で首を絞めた殺人未遂罪の容疑で逮捕。
DNA鑑定により、1月に見つかった首なし女性遺体に付着していた体液のDNAと、OのDNAが一致した。
5月2日、Oの家宅捜査で、裏庭の地中から首なし遺体と切断面が合致する頭蓋骨と遺体切断に使われたノコギリ、さらに切り取られた陰部を冷蔵庫から発見。
これによりOが殺害の自供を始めた。

「女性と公園で出会い同居生活を始めたが、1月5日の夜、口論が原因で女性の頭をバットで殴ったところ相手が死亡してしまった。せめて彼女の実家に骨だけでも返したくて、遺体を焼いたがなかなか骨にならず、頭部だけ持ち帰った。」 そう供述した。

― 首都圏女性連続殺人事件と冤罪 ―
Oは茨城県北浦村で6人兄弟の次男で出生。兄弟はそれぞれ父親が異なる複雑な家庭環境で育った。 中学2年で中退してから16歳の時、無免許運転で逮捕されて以来逮捕歴14回。 火事場泥棒、窃盗・詐欺など前科8犯で人生の3分の1、13年近くを刑務所で暮らした。

そして1974年、ある事件が発生した。 千葉県松戸市の信用組合職員の女性(当時19歳)が何者かに暴行を受け殺害されたのである。 そして1968年から1974年にかけて千葉県、埼玉県、東京都で同様の手口の連続女性暴行殺人事件が発生していた。 内容は1人暮らしの女性が深夜、強姦されたうえで殺害されるという事件が11件起こっていた。 被害者の大半は20代で、現場に残されていた加害者とされる血液型がO型の事件が多かったこと、殺害方法は焼殺または穴埋と、同一犯によるものという見方が強かった。

9月12日、別件の窃盗罪でOが逮捕された。 6月初めに松戸市内のマンションからカラーテレビ、ネックレスなど50万円相当、また同所の書店から1万円相当の本29冊を盗み出したというものである。 この時には、マスコミはOが首都圏連続女性殺人事件の犯人だとして報道していた。 Oには放火暴行の前歴があり、血液型もO型だった。 また6月から8日にかけて、足立区綾瀬の工事現場で働き、7月初めには松戸市の殺人現場近くで職務質問を受けていたこともわかった。 また7月10日の松戸の事件現場近くで発生した同様の手口の未遂現場で見つかった足跡は、彼のものと一致した。

逮捕後、物証能力に乏しいと判断した地検はいったんOを釈放した。 しかし警察はOの自白によって被害者の所有物が発見できたことや、犯人とOの類似性(血液型や毛髪など)を強調して再逮捕。 1975年3月12日、Oを信用組合職員の女性殺害で起訴。 この起訴と時を同じくして、Oの冤罪支援運動のため文化人、宗教関係者、弁護士らが「Oさん救援会」を結成。 Oの弁護人は代用監獄など自白の信用性そのものを突き崩す弁護戦略を行った。

1986年9月4日、千葉地裁松戸支部で無期懲役判決。
1991年4月23日、東京高裁で松戸市の殺人事件において、自白に信用性が乏しいと無罪判決を言い渡し、松戸市殺人事件の無罪が確定した。
別件の窃盗罪と婦女暴行で懲役6年の判決が出ていたが、未決勾留日数が参入されたため刑務所に服役することはなかった。

Oは16年ぶりの釈放となった。さらに未決拘置期間6068日のうち別件で有罪となった6年を差し引いた3871日を対象として総額約3650万円がOに支給された。 支援者に支えられ、冤罪のヒーローとなったOは「体の不自由な母の世話をしてやりたい」と語り、人々の涙を誘った。 マスコミ各社はお詫びの記事を掲載した。

しかしこの連続殺人の真犯人はいまだに逮捕にいたっていない。 そしてOは釈放から5年後、A子さんを残忍な手口で殺害する事件をおこした。

Oは1998年3月27日、東京地裁で無期懲役判決。1999年2月9日、東京高裁で控訴が棄却され、刑が確定した。 A子さんの殺害事件が起こってから、「70年代に首都圏で起こったあの殺人事件群のなかには、やはりOによる犯行もあったのではないのか」という疑いが出てきた。 しかし事件は時効となり、真犯人が明らかにされることはなくなってしまった。

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