忍者ブログ

恐怖の殺人の真実

首輪爆弾銀行強盗事件

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

首輪爆弾銀行強盗事件

「俺は被害者なんだ!」
犯行後すぐに逮捕され手錠を掛けられた銀行強盗は、意外なことを口にした。
警察官は一瞬何のことかわからす、失笑するものもいた。

強盗はさらに叫んだ。
「俺の首輪がついているだろ。この首輪に爆弾がついている!もうすぐ爆発する!」

―狂言?―
2003年8月、アメリカのエリー湖に近いペンシルバニア州の銀行で起こった強盗事件。
犯人の名はピザ配達人B・W(46歳)。この街で30年ピザの配達をしている男だ。
彼は言う「ピザを届けに行ったところ、客に拳銃をつきつけられ、この首輪をはめられた」。
さらに「この首輪には時限爆弾がついている。銀行に行って強盗をしてこい。その金を持ってきて帰って来たら爆弾を解除してやる、と言われた。俺は被害者なんだ!」

警察は半信半疑。まさかこんな首輪に爆弾がついているとも思えない。
しかしその可能性も否定できない。B・Wの切迫した言葉も嘘には見えない。
爆弾にはトリップコードが仕掛けられていて、誤って処理すると爆発するとも叫ぶ。
警察は爆弾処理班を呼んだ。爆弾処理班を待っている間、銀行強盗が速報され、各種メディアが犯行現場へ集まり、その首輪男を撮影し始めた。
手錠がかけらたB・Wは叫びながらも力なく地べたにへたり込んだ。

そして…。

処理班が到着する3分前に、首輪が爆発した。頭部と胸部が砕けて飛んだ。

―「GUESS」(推測してみろ)―
B・Wの着ていたシャツには「GUESS」と書かれてあった。
このシャツはB・Wのものではなく、「GUESS」の文字は手書きでわざわざ書いてあったものなのである。つまり犯人がわざわざ彼に着させていたのだ。
「この事件の犯人は誰だと思う?」。わかるかな?解いてみろ!

―真犯人逮捕?―
この不可解な事件から4年近くたった1997年7月になって、容疑者と目される人物が起訴された。
女性だった。

M58歳。
Mは別件で逮捕され、20年の刑期の受刑中であった。
その罪とは、内縁の夫をショットガンで殺害して、大型冷凍庫でその死体を保存し、その死体を粉砕しようとして逮捕されたという。

Mが銀行強盗を企んだ理由とは何なのか。その動機を警察が問うと、
Mの家は裕福であり、父親は相当の資産持ち。この父親の財産を手に入れようと、父親を殺害する殺し屋を雇うために銀行強盗を計画した、と供述したという。
あまりの荒唐無稽さに彼女の弁護士は自主的にB・W事件とMの身辺を調べたところ、別の犯人と目される人物が浮かび上がった。

―第二の容疑者―
Mの弁護士が犯人と目した男は、W(60歳)。職業は電気配線工。
Wはちょっとした発明家で、実は銀行強盗事件のときに利用した銃は、仕込み銃だった。
こんな一種の「マッド・サイエンティスト」であるなら首輪爆弾をつくることもたやすいだろう。
そして、Mとの関連は大型冷凍庫。この大型冷蔵庫をつくったのが、何とこのWだった。
弁護士が調べるうちに、ここからまたMとWとの屈折した人間関係があらわとなる。

Mが冷凍しようとした夫はWが紹介した人物だった。
さらに、Wと銀行強盗をしたB・Wは知り合いだったのだ。
だから脅迫して首輪爆弾をはめたのではなく、B・Wに首輪をはめたあとで「これは爆弾が仕組まれてある」と言ったと考えられる。
文字どおり「はめられた」わけだ。Wはしかし、Mの逮捕された翌年に病死した。

現在Mは「銀行強盗計画はWにやらされた」と主張しているという。Wが犯人がとしたらMは銀行強盗に関与していないし、Wがこの世にいないのなら、Mは自分の無罪をこの先ずっと主張し続けることだろう。

PR

ゲーム売れ筋ランキング
本の売れ筋ランキング
家電・カメラ の 人気度ランキング
新着ランキングを見る
ほしい物ランキングを見る
人気ギフトランキングを見る
PR

コメント

カテゴリー

メールフォーム

PR