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恐怖の殺人の真実

マリオンちゃん誘拐殺人事件

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マリオンちゃん誘拐殺人事件

―ニセ電話―
1927年12月15日、学校に「マリオンちゃんの父親が事故にあった」とニセ電話をがあり、担任教師に迎えの者だと身分を偽った男が、マリオンちゃんを車に乗せそのまま逃走した。

マリオンちゃんの父親は、ロサンゼルスの富裕な銀行家ペリー・パーカー氏だった。

翌日、ペリー・パーカー家に身代金を要求する手紙が届く。署名にはFOXの文字があった。

その翌日、ふたたび犯人から手紙が届く。

「警察に知らせたな。裏切ったらどうなるかわからないのか?」

そしてマリオンちゃんの手紙も同封されていた。

「パパ、早くお家に帰りたい。一人で来てね。そうじゃないとパパにもう二度と会えなくなるんだって。」

―ダルマのような姿―
その日の夜、犯人は、5番街とロサンゼルスの南マンハッタンストリートが交差する角まで1,500ドル相当の金証明書を持ってくるように指示してきた。

ペリー・パーカー氏が指定の場所で待っていると、オープンカーに乗った若い男が現れた。暗くてよく見えなかったが、助手席にはマリオンちゃんが座っているようだった。

とりあえず彼女を確認すると身代金を渡し、その男の指示を聞いた。

「娘は、少し先の角で降ろす」

金の受け渡しが終わったペリー・パーカー氏は、車が角を曲がり切るのを確認すると急いでマリオンちゃんの元に駆け寄った。しかし地面に伏せているマリオンちゃんは、身動きひとつしなかった。

マリオンちゃんは既に死んでいた。
ダルマのように両手足は切り落とされ、胴体は切り刻まれていた。しかも首には有刺鉄線が巻きつけられ、両瞼が閉まらないよう皮膚を針金で突っ張らせ、目を見開き、生きているように見せていた。内蔵は抜き取られ、代わりにボロ切れが突っ込んであった。

検死の結果、死後12時間ぐらいが経過し、恐ろしいことに手足を切断するときには、まだ生きていたということもわかった。直接の死因は首を締められたことで、しかも念を入れて喉を切り裂いていた。

12月18日、切断された手足は、新聞紙に包まれた状態で近所の公園から発見された。

―犯人浮上―
大規模な捜査が開始された。米国在郷軍人会のボランティアと警察官の総勢20,000人が動員された。犯人には、「dead or alive」つまり生死に関係なく50,000ドルの賞金がかけられた。

身代金受け取りに使った車が見つかったが、数週間前に盗まれたものだとわかった。

マリオンちゃんが包まれていたシャツの洗濯マークが有力な証拠となり、警察はその洗濯屋の付近のアパートを重点的に捜索した。

重要参考人としてヒックマン(当時23歳)という男が浮上してきた。この事件との繋がりもあった。

ヒックマンは、かつてペリー・パーカー氏の銀行に勤めていたが、小切手偽造の罪で起訴され解雇されている。その罪で有罪となり、刑務所に服役している。

身代金を要求した紙切れの指紋と車から採取された指紋が、ヒックマンのものと一致した。

―逃亡の果てに―
殺人事件の一週間後、オレゴン州のエコーという街から指名手配ポスターの犯人がいると通報があり、地元の警察によって逮捕された。

ヒックマンはロスへ護送後、ドラッグストアや武器販売店の強盗など余罪についても自白した。

マリオンちゃん殺害については、最初殺すつもりはなかったが、以前父親の銀行にいた事が彼女にバレてしまったので、やむなく殺したと供述した。また、身代金を支払う前にマリオンちゃんが生きているように見せかけるため、死体を偽装したことも打ち明けた。

殺人の動機については、プロビデンスと呼ばれる超自然的存在の指令に従ってマリオンちゃんを殺したと証言したが、検察は、以前マリオンちゃんの父親が、小切手の偽造をした彼を訴えて服役させられたことに対する復讐だと推測している。

精神異常がこの事件の原因だと弁護側は主張したが、陪審員を説得することは出来なかった。

彼は殺人罪で有罪判決を受け、サンクエンティン刑務所に収監され、1928年に絞首刑に処された。

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